住宅づくり等の実績
回遊する家
業務種別
新築住宅の設計・監理
所在地
奈良市朱雀
構造・階数
木造2階建て
延床面積
154.92平米
間取り
4LDK
【コンセプト・こだわり】
「吉村順三直伝の最たるものに、家の中の回遊性がある。」と宮脇檀が彼の著書に書いているように、家の中をグルリと回れるような部分をつくることは、両巨匠が常に意識していた設計手法である。とかく個室の数で評価される風潮にある現代の大多数の住宅は一方通行的な単純な動線だけで構成されていて退屈で、楽しさがないわけである。

 この家の主は、当初建物の周囲にバルコニーを巡らせるプランを希望された。そこで、2階の東・西・南に連続したバルコニーを設け両端を屋内動線と繋げた。これにより各部屋で留まるだけでなく、それらの間を動き回る楽しさが、生まれたわけである。1階も同様にリビング→ダイニング→キッチン→ユーティリティ→リビングと回遊性をもたせている。
【施主からの要望】
 建物の周囲にバルコニーを巡らせて欲しい。  高機密高断熱住宅とすること。
【プラン確定までに苦労した点・問題点・課題】
 南側が遊歩道に接しているので、歩行者からプライバシーを確保すること。
 来客が多いので、来客用の駐車スペースを敷地内に数台確保すること。
【着工後に苦労した点・問題点・課題】
 高機密高断熱住宅にするため施主が希望するサッシが国内メーカーにはなく、スェーデンのメーカーの物を採用することになった。ところがスェーデンで作製してから船便で運んでくるので、発注から現場搬入まで数ヶ月かかるということで、サッシ 工事を軸に工程を組むことを余儀なくされた。
【打合せや基本プランの作成に要した期間】
 6ヶ月
【実施設計に要した期間】
 4ヶ月
【着工から完成までに要した期間】
 12ヶ月
【その他】
 施主夫婦はもちろん、小学生と中学生の子供達、みんなが忙しく毎日を過ごす中でも、家に居る時間は家族の一体感を大切にしたいから、家全体はリビングを核とした大きな空間ととらえ、可動式パネルなどで調整できるようにした。それにより、子供達との会話は途切れることがなく、いつも1階の気配がわかるようなつくりとなった。

 新しい家に越してからの子供達は、いえに帰るとまずダイニングに来て宿題、パソコン、お母さんとのおしゃべりを楽しむ毎日、あえてリビングにソファは置いていない。

 施主曰く「今、わが家のコミュニケーションスペースはダイニング。それが子供達にとってもいい環境を作っています。」
回遊する家
回遊する家の模型
回遊する家の夜景
室内
回遊する家のパース

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